第2回 〔シャナナを訪ねて〕
「当たって砕けろ」なんて、よく昔の人は言うけれど、そんな事言われてもねぇ。
なかなか出来ませんよ。
しちゃいました。
1999年、夏。
その当時、「ルート66」っていうコーラス主体のバンドをやってたんですね。
バンド5人、ボーカル4人、計9人の大所帯で。
その9人でアメリカ行っちゃったんです。
なんのアポも無しで。
楽器持って。
英語もしゃべれないのに。

ちょっと前に来日して、ちょっと楽屋に遊びに行って、ちょっと顔見知りになった、シャナナっていうバンドがあるんですね。

1969年のウッドストックフェスティバルでデビューした、アメリカでは大御所のバンドですよ。

いろんなジャンルの音楽を自分達流に消化して、ショーに組み立てたステージは素晴らしいです。
そのシャナナがアメリカツアーやってるから、みんなで行って一緒にステージやらせてもらおうって。
目指すは、ネバダ州リノだって。
絶対、無理でしょっ!どう考えてもっ!
いきなり、日本人の団体が押し掛けて来てビックリしただろうね。
シャナナのみなさん。
Oh! No!とかOh! Shit!とか言ってたよ。
きっと。
その日は普通にシャナナのショーを堪能しまして、ステージ終了後に交渉ですよ。
身振り手振りで。
案の定、無理でした。
ステージ構成は決まってるし、急に来てもらっても組み込める時間が無いって。
当たり前だっつうの。
でもね、せっかく来たんだから、次の日の午後のリハーサルにみんなでセッションしようって。
流石、世界のシャナナ、ナイスガイだね。
英語なんて何言ってるかわかんないけど、音出しちゃえば関係無いもんね。
レパートリーもけっこう同じような感じだったんで、セッション楽しかったよ。
そしたらね、シャナナのリーダーが、「2曲だけのコーナーを作ってやるから今夜のショーに出ろ」って。
なんだよ、セッションなんて言っておいてオーディションだったんじゃん。
人が悪いね、シャナナったら。

その日のショーの途中。いよいよ出番が。
日本からの特別ゲストとかなんとか言ってんだろうね。
MCをきっかけに「イエー!」なんて言って、みんなで飛び出して行きましたよ。
勢いだけは良く。
やー。緊張したー。
お客さん外人ばっかだもん、あたりまえだけど。
あっという間の2曲。
自分も含めだろうけど、やけにいつもよりテンション上がってるメンバーが面白かったね。
でも、お客さんの反応、良かったよ。
受けた、受けた、外人に。
やったー!

シャナナとはこれが縁で、またアメリカ行ったり、日本に呼んだりするようになりました。

ではまた。
第3回はこちら
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